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アマチュアには五極セラミック・メタル管ハイパワーアンプは、あまりなじみがありません。送信管の種類が少ないためかと思われます。四極管もとまぎらわしい名称ですが、5CX1500Aという直熱型五極送信管があります。かつてのHenry 4K-Classic (おむすび型のメーター)に使用された球です。これを使用したヘンリーラジオ製ブランドの13.56MHz高周波ヒーターです。西日本のOMに見せていただきました。19インチパネルのキャビネットには、ドライバーと発振回路も入っています。
> 5CX1500Aという直熱型五極送信管> ヘンリーラジオ製ブランドの13.56MHz高周波ヒータープレート同調にバキュームVCを使用、りっぱなコイルですが、通常の送信用のpai マッチでQ=10〜14とするには巻き数が多すぎるかもしれません(プレート電圧・電流をどれくらいにするかで決まりますが)。Pai-Lマッチならばちょうどいい位でしょうか。負荷VCを取り付けて、そのまま14MHzで使用したい感じです。出力端子はHN型です。さすがに連続運転を想定している装置ですがら十分な風量を確保していることを信じたいです。二極モーターであれば、この大きさのブロワーなら十分と思われます。
> 5CX1500Aという直熱型五極送信管> ヘンリーラジオ製ブランドの13.56MHz高周波ヒータードライバーが6146(抜いてある)、発振回路には12BY7Aを使用しています。ただしファイナル管の動作は何クラスか不明ですが、高周波ヒーターなので、たぶんCクラス??
> 5CX1500Aという直熱型五極送信管> ヘンリーラジオ製ブランドの13.56MHz高周波ヒーターこの球のソケットは、4CX1000AのSK-800シリーズを基本にしたものに類似していますが、当然、電極数はひとつ多く付いています。一番シャーシ側の電極、つまりサプレッサーグリッドはシャーシ上側で直接アースされます。シャーシ下側(この写真側)に見えているのは、スクリーン以下の電極です。青い絶縁シートを介して円型の電極が見えるのはスクリーンでしょう。ここでバイパスされるようです。このソケットの底(手前)の部分とその下の電極がフィラメント、太い角銅線で大きなフィラメントトランスへと配線されています。グリッドにRFドライブが入力されます。ちなみにスクリーンが円形のフランジで出ているタイプの送信管には、4CX1000Kという傍熱型四極管や、4CX1500Aという直熱型四極管(4CX1500Bではない)があり、これらはいずれもVHF用途のため、ソケット部分でスクリーン電極を直接アースして使います。中古で見かけることがある直熱型ゼロバイアス管の3CX1000A7も、当然、グリッドは直流的には直接アースです。この球は、Eimacのオリジナルのソケットを使用すると、自己中和周波数が110MHzです。(送信管自身がもつ直列共振周波数、この周波数以上ではプレート・グリッド間のバイパスがリアクティブとなるため、周波数が上がるほどアイソレーションがとれなくなる) なので、144MHzで使用するにはソケットに工夫が要ります。つまりこの場合、グリッドを端子からではなく、タイト絶縁体をはずして、直接、金属のスペーサを通して電極のコンタクト部分をシャーシにアースする構造に改造することにより自己中和周波数が上がるので、144でも使用できるようになるそうです。(Eimac発表のアンプ製作記事があります。)ということは、同様に4CX1000Aでもこれをすれば、144では更に安定度の良いアンプができるかもしれない、ということです。
コレクションです。
フルセット
フィラメントは銅バーがあります。
こちらは以前話題になった4CX3000Aです。未使用箱入り。
ソケットです。未使用箱入り。
ソケットの裏。
ソケットに球を挿入。
5CX1500Aさん、きれいなソケットと送信管の写真を拝見できました。ありがとうございます。さすがに大電流が流れる5CX1500Aのフィラメント端子はがっちりできていますね。4CX3000Aも、スクリーン電極引出はフランジ型でした!この送信管で144MHzのGKアンプを製作してうまく動作させたとおっしゃるOMもいますから、まあそういう優秀な送信管なのでしょう。> アマチュアには五極セラミック・メタル管ハイパワーアンプ、ほかに8295Aなどもありますので、追って書き込むことにします。ただの五極管というのであれば、6JS6A、6KD6、6JB6AなどTV水平出力管のコンパクトロン(12ピン)や、昔懐かしの837(UY−807に似た外見のラージUS型、7ピンのST管)も、そうでした。いずれもGGアンプに使用可能な真空管です。
キッタない写真ですみません。どちらも昇天した球ですが、5CX1500A(左)この5V・40Aという大きなフィラメント消費電力がモノをいう良好なエミッションのため、この球ではこのクラスの他の送信管を尻目に良好なIMD特性を得ています。出力1330W、3rd IMD 38dBかたや外見は同じような感じなるも、4CX1000A(右)では、6V/9.1Aという小さなヒーター消費電力です。(VHF用4CX1000Kもステム内部は同じ)が、エミッションはそれなりで、歪み特性は4CX250Bなどと同等の一般的なものです。出力1400W、3rd IMD 23dBその他のデータは、Eimacの教科書にある一覧表をご覧ください。http://www.cpii.com/docs/related/22/C&F4Web.pdf#search='Eimac 4CX1000A 5CX1500A data'
3CX1200A7 2本使用のパワーアンプです。1980年代半ば、かなり人気があったアンプです。多くのかたが大枚をはたいて購入されました。流行に聡い、このOM宅に見学に行きました。
> 3CX1200A7 2本使用その頃すでにヘンリーのアンプで定着していた、固定コンをスイッチ切り換え、バリLで同調という方式です。送信管の上に載っている白い円筒はテフロン製のチムニーで、シャーシの穴から吹き出てきた風がRFパーツ類を空冷したあと、送信管のフィンに入るような設計になっています。しかし空気だって最短距離を移動したいことでしょう。どれほど、その余計な仕事をしてくれるのかどうか?風穴からプレートフィンに行く以外、それほど遠くまで強い風が行くとも思えません。もちろん、ないよりマシです。熱がこもることは防げますから。送信管のフィンから出た熱風は、キャビネット内部を加熱することなく、天井部分にあいた多数の小穴から排気されます。重要なのは、むしろこちらでしょう。
> 3CX1200A7 2本使用電源部分をのぞいてみました。これも定着している2階構造です。ええ、これで!?・・と思わず叫びたくなりましたが、下階にある手前のトランスは、高圧トランスです。名称からすると、これで5kW入れるのか、と驚いたしだい。その割りに、左隣にあるチョークは大きくて立派でした。外見が同じ、3K-Classic と何か違いがあるのでしょうか??
> 3CX1200A7 2本使用のパワーアンプです。> > 1980年代半ば、かなり人気があったアンプです。多くのかたが大枚をはたいて購入されました。への5番誕生那須さんおはようございます。誰も回答しないみたいなので投稿してみます。 ただ、前回も述べましたが投稿許可の判断基準が良く分からないのです、ですからこの話は禁止されているは「個人がーあだこうだした。」とかの話の範疇になり不適切の対象になり削除されるのではないかと危惧しております、貴方の基準に合致しない投稿ならどうぞ削除してください、貴方のhpであり当然ジャッジメントは貴方でしょうから。さて、文中「似たようなAMPに見える・・」それは当然だろうと現場を見た者として思いました。 結論から言えば、へのAMP郡、への5番AMPそして先生のまな板に乗ったDXerの為の雑誌ゴキューの広告に掲載されたW6の創造電気社の赤箱、青箱は設計者が同じなのでAMPに対する設計思想、出来上がり結果が同じ匂いになるわけです。それは多くのAMP を見られてその工作結果から部品の選定などから設計者の意図を読破できる那須さんならお分かりのことと思います。那須さんは米国本土へ行かれたことが無いとのことなので、当然への5番などを製作した工場に行かれたこと無いとは思いますが。ただ貴殿がAMP研究の過程で日本では人気のあったAMPですから「その件は購入した遠州さんから話には聞いている。」位の情報は入手していたのでは無いかと想像しております。と言うのは多くのAMP好きなOMが既にご存知の様にこれらを設計したのは日本人だからです。ですから同じ大電力AMP(私は1KW以上を言う。)を好きな者同士ならば貴方とその日本人とは交流があったのか?とも思いましたが、しかし、どうもそのようでは無いようなので技術的な話とは程遠いので(だから削除を危惧するのですが・・)が思い出話をちょっと述べてみます。●時代は高度成長、おかげでこんな田舎の高卒の低学歴のお兄ちゃんでも米国へ行け噂のHenry Radio店へ行くことが出来る様になりました。この最初の訪問の時、生前のHenry兄弟に会っています。Ted HenryはDX Pediも行っておりAF 等回ってJA1BWA-OM「DXの歴史」でも紹介されています。 日本の皆さんはHenry RadioをYaesu の様なメーカーだと思っている人が居るのではないでしょうか? 昔の人ならご存知のトヨムラが販売店であり自ら無線機QRP-20等を製造・販売していた時代がありました、あんな感じでしょうか? 悪く言うと片手間、家内工業でしょうか?ロスアンゼルス市内からサンタモニカ海岸へ抜けるウイッシャーブルバードをちょっと入ったところに当時は店がありました、(その途中にあの映画ダイハードで有名なビルが見えますが・)その店とは別に100坪位の倉庫の様なところで2-3人のおじさんがバナナの様な指でゆっくりと「への2K-4」等を組み立てている。そんな光景です。 手作りですから車のLotusの様に1台1台配線パターンが微妙に違うのです。これでは大量生産、Line組み立ての日本に負ける訳です。ご承知のようにスワン、ゴンセント、SBE、ナショナルのAMPなど露のごとく消えてしまいました。 その工場に一人の日本人が居ました、それがJA4CCCC日の基氏です。Chary と名のっていました。 床に作りかけのリニアが・・? 何ですかこれは?? 「いやー今度Eimacから出た3CX1200A7は3-500Zとソケットが同じだから挿し代えて試しているのさ。」ベースになったのは3K・・もちろんBig Powerのテストですからトランス電源は別からその分を供給です。(大体発想の基本がそう言う状態ですから・・那須さんが。どこかで見たような・・・との感想になるのは当たり前です。) そこへHenry おじさんがやって来て「どうだChary行けるか?」「まー結構丈夫な球みたいですね。Powerも出ますよ。」「そうか3Kより出るなら名前は5Kにして売り出そう!」さすが商売人・・これが後日JAで大人気になった「への5番」誕生の瞬間です。 (もちろんFCC 認可にはならないので、「海外向」との表示です。)前述の様に日本の様な納期厳守(Just on time)のレッキとしたメーカーでは有りませんから日本で人気になった分、老人数人の製造では到底納期に間に合わず、結果約束が守られず3-6ヶ月遅れは当たり前!!・・これでは待ち望んでいたJAsは予定のパイルにBig Powerで参加できず大分憤慨したOM がおられると聞いています。Hiしかし那須さんも全部新品の部品でAMPを設計すればお分かりの様にAMPで金がかかるのはもちろん球ですがこれを抑えようとしても内職工業のHenry が自ら球を作るわけに行きません、では販売価格を高騰させない為にはどうするか?・・次のターゲットの部品はVCです、真空VCは4K Ultra (これもFCC基準ではPowerが大すぎて輸出用の表示)では採用しましたが一般向けにはとても高価で採算が取れません。 そこでVC+RF電流で溶けないBand SWの対策として考えられたのは固定コンデンサ+バリLと言う安価な今の構造です。そして他の部品は他のModelから流用する。 その結果「安くてPowerが出る、への5番」これが商業的な基本的路線です。・・それが当ったので日本で人気になった理由の一つでしょう。 そしてJA4日の基氏はHenry を辞め自分で製造販売を始めます、それが雑誌ゴウキューの宣伝でおなじみのW6の創造電気社です。私は彼の古い家、それは単なる住宅でAMPを組み立てていた、このときは確か`W6/JA1春日無線さんに案内してももらいました。その後の新しい家は50坪くらいの組み立て場所(工場)が付いたところでした。2回訪ねたと思います。 そこで組み立てられたAMPがANAの航空便で日本へ送られ、当時の「PowerにはPowerを!」となり益々Bigパイル競争に拍車を掛けた時代ではなかったのでは無いでしょうか? ★ 技術的な話でなくて申し訳ありません。
>それは当然だろうと現場を見た者として思いました。現場を見たひとの証言には説得力があり、かつ迫力を感じます。まさに米塚さんが、いいときに行きましたね、といわれる所以でしょう。そう、創設電気の社長さんが?と思いますが、H8Kのプロトタイプなのか、自社ブランドの同等品アンプかを作っていたときの写真、というのが我が家のアルバムに入っていたな・・と思い出しました。もちろん、その写真は貴殿が撮影されたものでした。それには真空VCや巨大なパワーがありそうな高速回転用の鋭い羽が付いたブロワーなどが写っておりました。「立派なアンプ(のプロトタイプ)だな!!」と、感動したものです。おまえが生まれる前から知っているぞ、と先輩に言われたのと同じようなもので、まさに素性はバレバレですね。似ているワケです・・
もちろん、その写真は貴殿が撮影されたものでした。それには真空VCや巨大なパワーがありそうな高速回転用の鋭い羽が付いたブロワーなどが写っておりました。「立派なアンプ(のプロトタイプ)だな!!」と、感動したものです。>ご指摘の写真、どの写真を送ったのかもはや20年前??歳月が流れ定かではないですが 多分8K のプロトではなく 製作中の軍用のAMPだと思います。 それが彼の当時の仕事です。ですから貴方が感心されるようなブロワーが採用されていたのではないかと想像します。プロ用かアマチュア無線用かの一番簡単な見分け方は送受信のためのリレーがあるか無いかではと思います。 208U-10を改造された方なら意味は直ぐにお分かりだと思います。 また、話は技術的なものでなくそれを生み出せる米国社会の背景に触れます、米国では入札が誠にオープンで、どこかの国の軍隊もどきの団体に機器を売り込むためにはゴルフ300回などの飲ませ、食わせ、やらせ、の必要なく、創造電気社のような事実上の個人企業でも性能と価格を満足させれば堂々と入札に参加でき、かつ落札できます。当然その製作途中でプロ用部品も自然と手に入りますし自ら設計、発注もできます。 このような社会的背景が違うので、結果として日本では個人企業レベルではせいぜい13Mhzの高周波発生器を家内工業レベルで作るのが現状ではないでしょうか? ただそういう企業はアマチュアが望む160mから6mでFull Powerと効率の問題を解決できない嫌いがあります。 話はまたまた変わりますが、小型AMPで人気のあるAlphaですが、単価引き下げで人件費の安いLZへ生産を委託しましたね。 Henryも含めてAMPの製造現場というものも私の興味の対象だったのでLZの首都者ソフィアのハイテク団地にあるその製造工場も訪問したことがあります、でもここでの話題にしては出力Powerが小さすぎますね。 ところでRF OUTが5KW−10KWとなったとき高調波歪など測定するのに皆さんはどのようなダミーをお使いなのでしょうか? 想像するとそんな大きな耐電力のダミーだと、ダミーだけでも十万円でトランシバーが買えるのでは? なんて要らぬ心配をしてしまいますが・・どんなものでしょうか教えてください。米塚廣雄
>高調波歪など測定するのにRF OUTが5KW−10KWと大きな電力で、きちんとした測定装置類をそろえて実験しているかたがどれほどいらっしゃるのか?米塚さんの面白い疑問なのですが、一流企業の研究所ならそういうものがあるのでしょうけれど、アマチュアがそういう実験するとすれば、送信装置側に資金をつぎ込んでしまって、まともなダミーや測定用の備品にまで余裕がないのが実情ではないでしょうか。たいていの方は、パワー計の針が(あるいはシャレた方ならデジタル表示が)大きい値を示すことが最大の喜び!・・かつ、興味はそれだけなので(笑)、それ以上のことには関心がない、といったところではないでしょうか。業務用の数kW相当の大きさがあるダミーロードは高価であるし、長時間用のスペックのため、アマチュアがほんの一瞬だけパワーを計るには大げさ過ぎます。しかし5kWくらいの定格であれば時々オークションにも出ており、ジャンク市場では1kWあたり¥10kくらいでしょうか。油浸あり、水冷あり。基本波のパワーを測定するだけの場合は、精度が高いパワー計と「適正な負荷」があれば、かならずしもダミーロードは不要です。かつてのサムライ無線家などは、空中ダミーと称して、SWRを充分調整した簡単なダイポールやGPなどのアンテナで全バンドに対応させているかたもおりました。無線局の正式な免許をお持ちの方なら、ダミーロードのひとつも購入した経験はお持ちでしょう。しかし市販品が入手困難なら自作です。ガソリンスタンドから絶縁オイルを18L缶で購入します。周波数特性を整えるために懸垂曲線のカーブを持つ補正板を取り付けた上薬付きの仕上げの無誘導抵抗(これがないカーボン抵抗は油中で劣化する)を使用して、大きな容器に充分な量の絶縁オイルを入れてこれに浸します。空気中とオイル中では誘電率が異なるので補正板の間隔が違いますが、うまく調整すれば、瞬間最大電力=10kWくらいのものは簡単に自作できるようです。オイルに空気中の水蒸気が混入するのを防ぐようにするには密閉された容器がいいので、この用途に最適なのは、高温にも耐える中古の柱上トランスの釜、ということになります。まあ、ゴミ箱用のポリバケツでも短時間であれば使えますが、見栄えが良くない。せっかくの出力を、いかにもゴミ箱ダミーに捨てているような印象になりますし・・・それに調整に入れ込んでいるうち、オイルが高温になって、バケツが変形してくることでしょう。さて、高調波を測定するとなると、高調波領域までインピーダンス整合のとれた装置が必要になります。ダミーロードも、電力測定用のサンプラー(ピックアップ、あるいは結合器)、アッテンーターなどの特性が、HF帯でもその最低5倍、できれば10倍くらいの周波数まで特性が伸びたものが必要です。ということは、サムライ無線家のような特定周波数用の「空中ダミー」では、高調波特性を測定するとなると、上記のダミーロードを使用するのとでは異なる数値がでてくることになります。高調波特性を調べるには、送信機から負荷までの間に、周波数特性が予め解っている何らかの結合器を挿入して、適正レベルまでアッテネーターで減衰させて、スペアナで見るか受信機で聞いてみることになります。周波数特性が一定である結合器があれば便利です。これはHF領域だけくらいの周波数範囲であればSWR計を作る要領でトロイダルトランスを使用して製作可能でしょう。ただし、何十dBという小さい結合度のものがうまく作れるか、私は経験がありません。(山村さんの本を読んでやってみてください。)たぶんファラデーシールドなどを施してやるといいのだと思います。これでHFの10kW用パワー計なら方向性が高いものが簡単に製作できますので、あとは測定に供する周波数範囲の問題だけです。ほかの簡単なピックアップを使用する場合、そのピックアップ自体の周波数特性を一定(たとえば常に50オームになるよう)にしておけば、結合度はオクターブあたり6dBで上昇しますから、14MHzで-30dBのものなら28MHzでは-24dBの結合が得られる、となります。このピックアップによるIMD測定を以前この掲示板に書いたことがあります。これで結合器の出力を読むと、14MHzでは1W表示が1kWになりますが、28MHzでは1W表示が6dB(電力比4倍)感度が上がって250Wである、ということになります。つまり高調波を測定しようとして、スペアナで、もし14MHzの基本波出力の表示値を0dBmに設定したならば、その周波数の2倍あたり高調波が実際のレベルよりも6dB高い値で出てくるので、28MHzでは、『実際の高調波レベル+6dB』42MHzでは、同じく+12dB56MHzでは、同じく+18dB・・・n倍高調波では、実際の高調波レベル+(n-1)×6dBという具合で相対的に読めるのです。ただし結合器の周波数特性に乱れがないのが条件です。ピックアップに終端抵抗が入っているものなら、周波数特性をアマチュア的に判定するには、高調波を測定しようとする周波数で、その結合器のピックアップ出力側のSWRを小電力をもちいて読めばよい、というわけです。この際の送信ケーブル側は、結合度が小さいので終端してもしなくても、あまり関係ないでしょう。ただのC結合などのリアクタンスで減衰させるだけのものでは、この方法は使えません。
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