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〜 表紙写真 〜208U-10伝説コリンズ製 大型パワーアンプリファイアMCN 368, Collins Radio Company 那須次郎・著はじめに コリンズの名機208U-10アンプリファイアについて、長年に渡っていろいろな話を聞いた。真偽のほどは明らかではないのだが、アナログ時代のメカトロニクスの傑作といえるこのアンプリファイアにまつわる伝説的な言い伝えを、思い付くままに徒然と書いてみることにした。・・・・というわけで、資料室に置いておきました。
多数のかたにDLしていただいたようですが、なにもご意見がないのは寂しいかぎりです。さて、航空機や兵器に詳しい大学生と話しをしました。1) Air Force One は、B-52なんていう乗り心地の悪そうな航空機じゃないでしょ!? 確かに、よく考えたらそのとおり。ここに真相がありました。http://www.af.mil/factsheets/factsheet_print.asp?fsID=131&page=1 最初に登場したのはF.ルーズベルトのときで、その後DC-6を経て、よく知られるようになったのは、JFケネディの時代(というのはU-10の時代に近い)に登場したB-707によるVC-137というもの、と書いてあります。・・こちらも時代の証言者たり得る航空機です。2) 戦車や無線コンテナを運んだ可能性のある大型双発ヘリコプターは、シコルスキーじゃなくて、チヌークでしょ。自衛隊も空挺部隊で使っていますよ。3) 同様に、大型輸送機は、C-17グローブ・マスターか、もっと巨大なC-6ギャラクシーじゃないですか、時代的には。いくらなんでもジェットでしょ。 なるほど、そうかもしれません。C-130は、’40年代に設計された輸送機です。よく出来た航空機で、いまだに飛んでいます。ああいうものは、長く使用されるんですよね〜。クルマでいえば、ハイエース、っていうとこですか。・・・・という具合いです。間違い探し、よろしくお願いします。
> 〜 表紙写真 〜 208U-10伝説ちょうど一年前に、この伝説を書き上げて資料室に入れることができました。その後、特段の進展もありませんが、興味をお持ちの方々には楽しく読んでいただいたようで、なによりでした。虫干しついでに、昨日購入したデジカメで プレートコイルを撮影してみました。Collins の製品タグが付いていたヒモが、まだくっ付いていました。その後、このあとのシリーズであるロックウェル・コリンズ HF-8022 が日本に数台、上陸して稼動した、とのたよりが各地からきこえてきました。私はこの機種については詳しい話は存じませんので、どなたか詳細をお知りのかたに、伝説なり何なりを書いていただきたいものです。このパワーアンプ用の 4CX15,000J あるいは 208U-3A で使用する 4CX5000J など特殊な新しい設計の送信管は入手難ではないかと思います。だからといって別な球に挿げ替えたのでは興醒めですが、うまくこれらの歴史上最終段階の真空管パワーアンプを動かした方のご苦労を賞賛したいと思います。
こんにちわ、リンクの件では快諾有難うございます。当地本日は蒸し暑く、半田付けでもないのでHPを見たら書き込みがあって驚いています。さて、後日詳しいことはお知らせしますが、8060と8064の同調回路はまったく別物で、8060は3ポールのLC同調で8064は小さいながらもキャビティ構造で同調のほうも250Vくらいの高い電圧のバリキャップを使用しています。キャビティ的にはHARRISの590用のキャビティタイプと似通っています。ただ、8064はファンで電源系統とバリキャップの回路を冷やしているのでやかましいです。60と64はどう違うのかWの友人に質問したら、54と14を使ってホッピング のような早い周波数変更に対応するために64は作られたと説明がありました。プリセレクターの項はもう少し続きを書きたいのですがなかなか手をつけられません。とりあえずお知らせまで
解説ありがとうございます。HF-8060, HF-8064が別物であるとのこと、となるとぜひ後者の中身の見てみたくなりました!コントロール系統は同じなのでは、と思いますが、いかがでしょうか?590のキャビテイ(と呼ぶのか?)コイルとシールドケースはジャンクが安価にでていますから、これでプリセレや同調回路を自作するのも面白いのではないでしょうか。とても見た目にも優れた銀メッキの部品で、いかにもQが高そうです。もし購入するなら、VCもいっしょに買うほうが良さそうですね。国内では多段VCのいいものは入手難ですから。高圧バリキャップ、なにかいいものがありますか? ノイズは大丈夫なのでしょうか、ちょっと心配です。これにIPの高いRFアンプとミクサーを使用すれば、立派なフロントエンドが完成する!・・と思うのは簡単ですが、なかなか手が動きません。これで2006年7月号のCQハムラジオ誌にS藤さんが書いていらっしゃるような、立派な受信機のトップになりそうです。
8064はcollinsお得意の複同調回路です。回路的には208−U3の複同調と同じ様なものです。と回路図は読み取り、動作にこぎつけましたが、ご本尊はいっぱいねじをはずさないとたどり着けなく、未だにご尊顔を拝見しておりません。BCDで簡単に周波数制御できることがわかったときURG2のおまじない制御信号からおさらばできそうで8022が心底欲しいと思ったものです。
k1gvさん、コメントありがとうございました。> 回路的には208−U3の複同調と同じ様なものとのことで、基本にはそうなのかもしれませんね。図は 208U-3 ではなく 208U-10A の出力同調です。このあとにローディングLがあります。HF-8022でも同等かと思います。
HF-8060 のフロントの同調回路です。越前太郎さんがおっしゃる 3ポールのLC同調回路ですが、U-10A U-3などの出力同調回路と違うのは、直列共振回路であることです。複同調が1組(共通インダクタンス結合)、リンク結合を経てさらにもうひとつ直列共振回路が組み合わせてあるものです。
HF-8060 では、上記の3ポール同調回路を5バンド(2MHz以下はスルー)に対して4組の同調回路を切り替えていてます。使用しない同調回路の入出力はアースされ、アイソレーションを確保します。同調回路のあとに、受信用増幅回路(左図)あるいは送信用増幅回路のどちらかが、切り換えで付きます。受信用増幅素子は U-322 x 2本のカスケードアンプを+15Vで駆動しています。総合ゲイン 0dB、 NF 12dB とあります。
HF-8060 送信用増幅回路です。素子は 2N3375 を+24Vで駆動しています。インストラクションブックには、総合ゲイン6dB、 NF 20dB と書いてあります。
No.511とNo.512のふたつの複同調回路を見比べてみると、・前者では結合はM結合、これはコリンズUシリーズのアンプで特徴的な蚊取り線香巻きのコイルがふたつ、中心が近づき、周囲に行くほど間隔が広くなるという、巻き数による結合度の変化をある程度一定に保つための工夫があります。なおかつふたつの並列同調回路だけでは通過特性が「ハイパス」気味になるため、それと同時に出力インピーダンスの変化に対応するため、負荷側にローディングコイルを挿入して両者に対応しています。・後者では一見、キャパシタが並列に入っているが大変小容量であり、主たる同調は直列VCが担ってることは見逃せません。インダクタンスの可変は(見たわけではないので違うかもしれないが)いわゆるミュー同調(スラグ・チューンという)でしょうか。複同調回路からの出力をリンクで結合することで、この回路がもつハイパス特性の問題は解消するものかと思われます(が、これも確認はしていません)。・これらの複同調回路は、けっしてスタガ特性を持たせるためではなく、あくまでスソをシャープにするためのものと考えていいでしょう。もっとも、 HF-8060のフィルタ特性としては、いずれの周波数でも幅12Khz 以上の通過損失は、同調点のピークから-3dB以内に収まるとわざわざ説明がありますが、ローバンドでは、なるほど鋭いピークを示します。
>8060は3ポールのLC同調でいったいどんな感じの選択度があるのか、調べてみました。カタログ定格では、周波数の10%離調で-60dBくらい行きそうです。フィルタを通過する最低使用周波数の2MHzではこうなります。スパン 1MHzこのままでは160mバンドに使えませんが、1.8と1.9では-35dBくらいは取れそうです。このままでも、もちろんBC帯は充分分離可能です。かつ強い電界(たとえば10dBm=10mW入力)でも相互変調歪みは-50dB以下はとれるのではないか、と思います(が実験していません)。NFは劣化しますが、強電界下で使用するのには送信用アンプを使用することもできます(KEYを送信側にするだけ)。
> 8060は3ポールのLC同調で3.5MHzと3.8MHzでは、-45dBは楽勝です。回路の特性上、若干のハイパス傾向が見えますが、問題ないでしょう。
>8060は3ポールのLC同調で若干のハイパス傾向があるとはいえ、スパン5MHzでもこんな感じですから、なにも問題なく7MHzもバッチリ切れます。
> 8060は3ポールのLC同調で7MHzについても見ることにします。若干トラッキングがずれているようですが、下側300kHzで-40dB、上側300kHzで-35dBといった具合いです。40mバンドでCWしながらSSBも、という運用には、もっと狭いところが切れるノッチか、クリスタルフィルタがいいでしょう。
>8060は3ポールのLC同調で14MHzにおけるスパン5MHzです。1MHz離れて-40dBです。なんだかあまりにちゃんと切れるので、つまらなくなりました。
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