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こんにちわ、リンクの件では快諾有難うございます。当地本日は蒸し暑く、半田付けでもないのでHPを見たら書き込みがあって驚いています。さて、後日詳しいことはお知らせしますが、8060と8064の同調回路はまったく別物で、8060は3ポールのLC同調で8064は小さいながらもキャビティ構造で同調のほうも250Vくらいの高い電圧のバリキャップを使用しています。キャビティ的にはHARRISの590用のキャビティタイプと似通っています。ただ、8064はファンで電源系統とバリキャップの回路を冷やしているのでやかましいです。60と64はどう違うのかWの友人に質問したら、54と14を使ってホッピング のような早い周波数変更に対応するために64は作られたと説明がありました。プリセレクターの項はもう少し続きを書きたいのですがなかなか手をつけられません。とりあえずお知らせまで
解説ありがとうございます。HF-8060, HF-8064が別物であるとのこと、となるとぜひ後者の中身の見てみたくなりました!コントロール系統は同じなのでは、と思いますが、いかがでしょうか?590のキャビテイ(と呼ぶのか?)コイルとシールドケースはジャンクが安価にでていますから、これでプリセレや同調回路を自作するのも面白いのではないでしょうか。とても見た目にも優れた銀メッキの部品で、いかにもQが高そうです。もし購入するなら、VCもいっしょに買うほうが良さそうですね。国内では多段VCのいいものは入手難ですから。高圧バリキャップ、なにかいいものがありますか? ノイズは大丈夫なのでしょうか、ちょっと心配です。これにIPの高いRFアンプとミクサーを使用すれば、立派なフロントエンドが完成する!・・と思うのは簡単ですが、なかなか手が動きません。これで2006年7月号のCQハムラジオ誌にS藤さんが書いていらっしゃるような、立派な受信機のトップになりそうです。
8064はcollinsお得意の複同調回路です。回路的には208−U3の複同調と同じ様なものです。と回路図は読み取り、動作にこぎつけましたが、ご本尊はいっぱいねじをはずさないとたどり着けなく、未だにご尊顔を拝見しておりません。BCDで簡単に周波数制御できることがわかったときURG2のおまじない制御信号からおさらばできそうで8022が心底欲しいと思ったものです。
k1gvさん、コメントありがとうございました。> 回路的には208−U3の複同調と同じ様なものとのことで、基本にはそうなのかもしれませんね。図は 208U-3 ではなく 208U-10A の出力同調です。このあとにローディングLがあります。HF-8022でも同等かと思います。
HF-8060 のフロントの同調回路です。越前太郎さんがおっしゃる 3ポールのLC同調回路ですが、U-10A U-3などの出力同調回路と違うのは、直列共振回路であることです。複同調が1組(共通インダクタンス結合)、リンク結合を経てさらにもうひとつ直列共振回路が組み合わせてあるものです。
HF-8060 では、上記の3ポール同調回路を5バンド(2MHz以下はスルー)に対して4組の同調回路を切り替えていてます。使用しない同調回路の入出力はアースされ、アイソレーションを確保します。同調回路のあとに、受信用増幅回路(左図)あるいは送信用増幅回路のどちらかが、切り換えで付きます。受信用増幅素子は U-322 x 2本のカスケードアンプを+15Vで駆動しています。総合ゲイン 0dB、 NF 12dB とあります。
HF-8060 送信用増幅回路です。素子は 2N3375 を+24Vで駆動しています。インストラクションブックには、総合ゲイン6dB、 NF 20dB と書いてあります。
No.511とNo.512のふたつの複同調回路を見比べてみると、・前者では結合はM結合、これはコリンズUシリーズのアンプで特徴的な蚊取り線香巻きのコイルがふたつ、中心が近づき、周囲に行くほど間隔が広くなるという、巻き数による結合度の変化をある程度一定に保つための工夫があります。なおかつふたつの並列同調回路だけでは通過特性が「ハイパス」気味になるため、それと同時に出力インピーダンスの変化に対応するため、負荷側にローディングコイルを挿入して両者に対応しています。・後者では一見、キャパシタが並列に入っているが大変小容量であり、主たる同調は直列VCが担ってることは見逃せません。インダクタンスの可変は(見たわけではないので違うかもしれないが)いわゆるミュー同調(スラグ・チューンという)でしょうか。複同調回路からの出力をリンクで結合することで、この回路がもつハイパス特性の問題は解消するものかと思われます(が、これも確認はしていません)。・これらの複同調回路は、けっしてスタガ特性を持たせるためではなく、あくまでスソをシャープにするためのものと考えていいでしょう。もっとも、 HF-8060のフィルタ特性としては、いずれの周波数でも幅12Khz 以上の通過損失は、同調点のピークから-3dB以内に収まるとわざわざ説明がありますが、ローバンドでは、なるほど鋭いピークを示します。
>8060は3ポールのLC同調でいったいどんな感じの選択度があるのか、調べてみました。カタログ定格では、周波数の10%離調で-60dBくらい行きそうです。フィルタを通過する最低使用周波数の2MHzではこうなります。スパン 1MHzこのままでは160mバンドに使えませんが、1.8と1.9では-35dBくらいは取れそうです。このままでも、もちろんBC帯は充分分離可能です。かつ強い電界(たとえば10dBm=10mW入力)でも相互変調歪みは-50dB以下はとれるのではないか、と思います(が実験していません)。NFは劣化しますが、強電界下で使用するのには送信用アンプを使用することもできます(KEYを送信側にするだけ)。
> 8060は3ポールのLC同調で3.5MHzと3.8MHzでは、-45dBは楽勝です。回路の特性上、若干のハイパス傾向が見えますが、問題ないでしょう。
>8060は3ポールのLC同調で若干のハイパス傾向があるとはいえ、スパン5MHzでもこんな感じですから、なにも問題なく7MHzもバッチリ切れます。
> 8060は3ポールのLC同調で7MHzについても見ることにします。若干トラッキングがずれているようですが、下側300kHzで-40dB、上側300kHzで-35dBといった具合いです。40mバンドでCWしながらSSBも、という運用には、もっと狭いところが切れるノッチか、クリスタルフィルタがいいでしょう。
>8060は3ポールのLC同調で14MHzにおけるスパン5MHzです。1MHz離れて-40dBです。なんだかあまりにちゃんと切れるので、つまらなくなりました。
ヤエスのFL2100Bが28MHZ帯のみ、自己発振します。RF入力を入れないで、ロードバリコンの羽を全部入れた状態で、プレートバリコンを回すと羽が8割程抜けた所で(RFを入力しても、このあたりで、同調する)自己発振します。572BのPSを無誘導に替え、グリッドのアースポイントも最短にしてあるのですが、少しは改善されましたが、まだ発振します。通常ロードバリコンの羽を全部入れた所で、使用することはないので、実用上差し支えないのですが、おもしろくありません。通常の状態で使用出来ますが、どのようにすれば、改善できるのかアドバイスして下さい。
http://www.w8ji.com/fl2100_problems.htm
> プレートバリコンを回すと羽が8割程抜けた所でまさにアンプの寄生発振テスト法そのものですね。通常、使用する電圧より低めにしておいて、プレートバリコンをぐるりとまわし発振しないことを確認します。さらに使用予定周波数帯の端から端までのローレベルの信号をスイープして入力して異常に感度が高い周波数がないかを確認します。 プレートバリコンの位置やロードバリコンの位置を変化させながら上記をくりかえします。これでプレート電流におかしな変化が現れるようではNGです。異常な発振傾向があっても出力がでてくるとは限らないので、出力メータはあまり参考になりません(が、出たら大変!!)これはスベトラナの球であろうが何であろうが、一般的な話です。No 517で参考さんから紹介いただいたHPの記載にあるような、スベトラナの572Bがローμでカットオフされにくいので無信号状態でも電流が流れやすいかどうか、とは別な話です。
> 通常、使用する電圧より低めにしておいてというのは、万が一、発振したときの安全のためです。プレートやスクリーン電圧を下げると発振はしにくくなるものですから、電圧を上げたとたんに発振することはよく経験します。特に三極管ではプレート電圧を下げるとゲインががくっと低下するので、発振する機会は減ります。さて電圧を通常の値にもどし、バリコンテストもOKとして、信号のピークで発振する、アンテナ負荷の変化で発振する、そういうときにSSBやCWが濁る、ということはよくある話です。
> 使用予定周波数帯の端から端までのというのは、想定されるRF周波数帯の全域、という意味です。さらには数百KHzから数百MHzまでが発振し得る周波数帯域だと考えるなら、この全域に渡ってアンプの動作が安定であること、すなわち使用目的の周波数以外に、おかしな「感度が高い周波数がない」、というのが安定なパワーアンプに必要な要件です。どのあたりで発振するのか、は各送信管や回路定数、回路構成そのものなどによって異なるものです。キャパシタやチョークコイルなどの使用部品によっても違いが生じます。もしこの寄生共振周波数が、ちょうど基本波の整数倍にあるとすると、極めて高いレベルの高調波を発生することになります。すなわちワイドバンドアンプやマルチバンドアンプの難しさはここにあります。FL-2100B は、数十MHz領域で発振しやすいのではないでしょうか。数百MHzには至りません。なぜなら、572B はそんなに高い周波数では増幅率が極めて低いからです。まずどのあたりでそのアンプが寄生共振周波数をもつか、これをコールドステートでテストすることをおすすめします。入力および出力の各部分をディップメータでチェックしてください。もちろん使用目的の周波数で一番発振しやすいことも忘れないでください。なぜなら入力と出力の信号周波数が同じで、かつ同調回路も同じ周波数に同調しているので感度が高いのですから。(GGアンプでは相互の位相は逆になる、のが原理ですが、どうでしょう?)なお中和回路というのは、一般に、ある想定周波数で中和条件を満たすように考えられています。が、ぜんぜん別の周波数では、ただのフィードバック回路として働いたり、寄生共振回路になったりするのも事実です。NFB回路も同様で、たとえばコリンズ30S-1リニアアンプでは、フィードバック回路にパラ止め(=高い周波数に対するロス回路)が入っています。以上、そのアンプに特有なあぶない周波数に対して、周波数特性を有するQダンプ回路(たとえば直列共振回路+無誘導抵抗など)を挿入して、発振しにくいようにすることが必要になります。これは取り扱う電力が小さい入力回路に入れるほうが簡単ですが、出力回路に入れる場合もあります。どちらに入れても、特定周波数でそのアンプのゲインが低下すればよいのです。もうひとつ、忘れてはならないのが入出力信号を切り替えるリレー回路の浮遊結合です。FL-2100B ではひとつのリレーで両方を切り換えているのす。入力および出力回路で、どれほどのアイソレーションがあるのか、測定してみると良いでしょう。方法は、アンプを送信状態にして(できればさらにカットオフになるほうが安全)、出力から入力に至る通り抜けを測定することで推測できます。リレーを介したときと、回路直結のときで、どれくらいの差があるか?を見るのです。この方法は、同時にアンプの回路自体のアイソレーションを意味しますから、変なところに筒抜けになる周波数がないかを見る方法でもあります。勝利さんのFL-2100B では、問題のバリコンを抜いてみると上記の発振しやすい条件のどれかを満たすことになるのでしょう。このとき、出力メーターは振れますか? プレート電流計が振れるだけですか?
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