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この送信管は、焼玉(というジーゼルエンジンに引っ掛けての呼称がある)Eimac 100THという直熱三極管です。フィラメント点灯時はまるでパイロットランプが内部に灯ったように柔らかい光を放ち、送信時はその呼称のとおり、プレート電極までもがオレンジ色から更に白色に近い光を放ちます。連休中の部屋の掃除で出土した、かつてのお宝商品です。さて、 三極管というと、みなさんGGアンプで使用するものとお考えになるのが普通ですね。GGアンプといって、三極管でも四極管でもなんでも、グリッドをまとめてベタベタとアースしておけばいい、と短絡的に理解しているひとも多いことでしょう。・・・まったくひどい話ですが。 CQ誌2005年3月号にいたっては、高名な大学教授先生までもが素人ダマシみたいな物凄いアンプ記事を(実はエープリルフール特集だったのか?)お書きになっています。コリンズのSSB送信機でもA級増幅でドライバに使用している6CL6を、ベタコンアースのGGアンプにしてはイケマセン!! (詳細な理由は省く)さておき、この100THは、グリッドバイアスを掛ければGGアンプにも使用可能ですが、本来なら、球が2本あるならばP−P(push−pull)回路で使用するか、1本しかないのであればシングルエンデッド回路でも、有名なAM送信機BC−610のように、P−P用タンク回路を利用して、うまく中和さえ取ればいいとなります。当然、グリッド励振、B級あたりの動作でSSBを増幅します。それとも、C級にしてAM送信機を作るもの、面白いでしょう。500W機が出来ます・・・が、変調器も必要ですね。
更に自室で発掘されました、100THにおあつらえ向きのタンク回路の部品を示します。未使用ジャンクのBC−610用ファイナルコイル、EFジョンソンの335pFx2 スプリットステータVC・耐圧2500Vです。これをそのままP−P(push−pull)回路で使用するか、球1本のシングルエンデッド回路で、となります。 中和を取るには、P−Pでは各プレートから対向側の球のグリッドへ「たすきがけ」中和を、SーEではこのタンクコイルのプレートじゃないほうの端から(そこは180度位相差がありますから)そのままグリッドへ中和Cを経て戻してやればいいのです。スプリットステータVCの中点と回転シャフトは高圧になるので、スタンドオフ碍子で浮かせ絶縁カップリングを接続します。 AMでの使用は、このVCでは500Wには耐圧不足です。4〜5KV耐圧が必要です。(つまりプレートDC電圧の2倍ほど)変調器は5万円も出せば、500Wくらいのソリッドステートパワーアンプが購入できる時代ですから、それを使用すればホイチョイでAM運用ができるようになります。ただし免許は貰ってください! 問題の変調トランスは、AF特性は調べないと解りませんが、小型の高圧トランスをそのまま使用できるかな、と想像しています。一次側にAFアンプの出力を入れる、ニ次側をプレート変調に使う、というわけです。オーディオ屋さん的には、むちゃくちゃかもしれませんが、真空管アンプの出力トランスがあまりに高価なので、電源トランスで代用している「アンプ屋さん」も、いらっしゃるそうで・・・50〜60Hzあたりまで、低音はバッチリ出るのではないでしょうか・・(笑) 変調信号回路にバイパスCなどが入るAM送信機では、いかに高音まで伸びの良い変調を掛けるかがポイントになります。そのなごりで、終段プレート回路にはインダクタンスの大きいRFC、1000pFくらいの小さいバイパスCというAM時代の考え方が、SSBの時代の真空管アンプの終焉まで(コリンズあたりのアンプを除くと)ずっと足を引きずっていました。ところで、SSB用に昨今流行のA級動作をさせるのであれば、100THに代わって増幅率の小さい100TL、250TLなどのほうが直線性が良好です。これで40mか80mで、ヘンチョードーデスカ!?・・を、ぜひおやりください!!
懐かしい球がでてきましたね=しかも綺麗!!ガラス球は東京には4−400Aや4−400Cがあるだけですね。4−65,4−125,4−250は富山の蔵箱に入って寝ていますがここ最近日光に当たっていません。
向かって右側の球無しが、初期型のS-600で、左側が最終型です。さすがに年数もたてば整然とした作りになりますね。球はこれから挿します。
絵が載りませんでした
画像サイズは使用方法に記載されていますにで小さくしてくださいね。DAYTONで新型FETAMP2400W OUT?が発表されるのかな??未確認噂・・・・
加工しましたが今度は載るかな
フロントパネル画像を見せてください。
正面パネルです。空気吐き出し兼OFFディレー(?)代わりに、200Vファンを載せてあります。電力計が4521ならもっと格好イイか?
これってTHK製ですか?
HL−2Kとマスクそっくりでしょう。THPの2m/500Wで。4CX250Bx2 PP動作です。
HL-1Kシリーズ、S−600シリーズともにレコードプレーヤ用モーター(と昔は表現しました=インダクションモータです)を使用した、ひ弱なブロワですね。 これでは特に回転数が遅い50Hz地域では顕著に風圧不足です。4CX250Bや4X150Aなどプレートフィンが狭くて表面積が少ない小型送信管では、フィンを通過するのに空気抵抗が大きく、高い冷却風圧を必要としますから、このモータではNGです・・・
風呂あー?ブロアーを交換するスペースもありますので是非、交換して球に優しい環境を。。。。球交換より安つきますね。
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