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那須次郎とアンプを語ろう

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ホームページ開設にあたって投稿者: 那須次郎 投稿日:2005/03/31(Thu) 00:32 No.9  
那須次郎です。

 今を去る20年ほど前(正確には昭和60年・西暦1985年7月20日)、真空管リニアアンプ製作についてのノウハウをまとめた「重箱の隅をつついて遊ぶ・設計編」の初版コピー20部ほどを同好の志に配布しました。内容は、自分のHF帯ハイパワーアンプ製作にあたって参考資料を調べて得た知識や、実際のリニアアンプから学んだノウハウ、実験からまとめたデータやカタログデータなどの集大成です。

 そのころはまだ多くのアマチュアが熱心にハイパワーアンプを製作し、実際に運用に供しておりましたが、如何せん国内には、HF用KWリニアアンプに応用できる実用的かつ重要なキーポイントをまとめて解説したアマチュア向けの図書はないに等しい状態でした。あってもごく初歩的な、それこそトリオのTX−88Aのキットを製作した程度の技術でKW出力のアンプも作れます、のようなソラ恐ろしい、やや稚拙な解説書にとどまっていました。国内のアマチュアの大多数が、ハイパワーとは無縁のはずの初級アマチュア無線技士である、という動かしがたい事情もあり、自己の有するハイパワー技術をおおやけにできる立場にあるのは、ごく少数の精鋭アマチュアに限られていました(が、大抵はうちわのひそひそ話しに終始していた)。

 時代的には、プロの世界ではHFの新技術はほどんど出尽くして、次世代の通信手法である光ファイバや衛星通信に趨勢が向いてしまったあとで、いまさらお金にならないHFの高周波ハイパワー技術の詳細を解説するような教科書は出版されることもなく、それどころか、かつてHF帯の花形エンジニアを自負したであろう先達のみなさんはもうすでにご高齢であり、私たちのような若僧になにやらご教示くださるような元気なお方を探すこともままなりませんでした。

 ややもすれば、私たちハナタレ小僧がどう足掻いてもモガイテも、かつてHF帯ハイパワー送信機で培われたであろうはずの高周波技術のノウハウを目にすることもなく、手にとることもなく、知らないあいだに時の流れとともに世の中から消えてしまうおそれがありました。アマチュアのために役に立つ記録を残すなら今しかない、そう考えたのでした。

 ’85年当時、さいわい、まだ世の中にはお金で買える知恵のかたまり、たとえばW6SAI William Orr氏の名著 「Radio Handbook」 や、常にアマチュアの最高の技術を目指す内容で光っていた米国の月刊誌 Ham Radio などが入手可能でした。そういうものを手近に見ている米国のアマチュアが、優れた技術を持っていても不思議ではないし、当然、目が肥えているというのも、うなずけます。
 横文字は嫌だという方もおいででしょうが、中学2年の夏休みに、Eimac 4CX1000Aのテクニカルデータの日本語訳を試みたことがある、無線のためなら何でもするであろうという私には、こういう英語本でも何の苦もなくなじめました(というか、無線のために英語を一生けんめい勉強しました・・)。

 国内にも、なんと戦前から高周波技術を手がけて生涯その王道を歩んだ、島山鶴雄氏の名著 「放送機の設計と調整(上・下)」 や 「送信機の設計と調整(上巻しかない?)」、それから、電気技術者が涙を流して感動するであろう、伊藤健一氏の 「アースと・・なになに・・』シリーズ といった秀逸の図書もありました。実際には、これらの著作にであったのは、「重箱』本をほとんど書き上げたころでしたが。

 当時すでに熱心なハイパワー研究家であられたOMさん達のもとに足繁く通いつめて、なにやら謎めいたRF技術の薀蓄を聞くこともできました。泣く子も黙るコリンズの、送信装置のTM(技術マニュアル)の貸し出し許可をいただいて、片っ端からコピーを取って勉強できたのも、大変役に立ちました。
 アマチュア無線に出会ってから、私は何十人もの「先生」に恵まれました。ほんとうに、感謝です・・・。

 その後、ご縁があって月刊「ファイブナイン」誌上でアマチュア向けのリニアアンプの解説や製作記事を何度か執筆する機会がありましたので、私の名前に見覚えがあるという熱心なアマチュア無線家・DXサーの方もおいででしょう。同誌では、同じように熱心なハイパワーアンプ研究家の、越前太郎氏や遠州彦三郎氏などが他の実名登場のアマチュア諸兄にまじって名文を執筆されました。創刊からすでに20年、月刊「ファイブナイン」のバックナンバーからリニアアンプ記事のみを集めても、一冊本ができるほど多数の優れた記事があるのですが、草野編集長の興味の中心はあくまでDXのQSL集めに終始するようで、誠に残念です・・・。

 「重箱」本はその後、記述内容の正確さを期するために、ちょっと改訂され同年9月30日に20部、さらにまた同年12月14日に補足10ページを追加して改訂されてコピー出版されました。ひとしれず、というか、私自身はよくわからないのですが、そのあと時々、知らないひとから、「重箱」を見たのですが・・と電話をいただいたりしたので、相当数の無断コピー版が世の中に出回ったのではないか、と想像しています。

(当初から、執筆の趣旨は「ハイパワーの研究を志す皆さんのお役に立てること」、でしたから、いくら孫コピーが出回ろうが、別段なんの支障もないのですが。でも実際、どれくらいの方がご覧になったのか、興味があります。)


 しかしその後は、「重箱」本(実例編)の出版を期待されながらも、私自身が、ひとがどんなパワーアンプをこしらえようが、どんなキタナイ(か、キレイな)電波をだそうが、あまり興味がなくなってしまったために、せっかく集めた多数の技術資料と500枚以上に及ぶメーカー製と自作のリニアアンプ写真集も、ごく少数の同好の志の目に触れただけにとどまっています。
 数年まえ、このなかから大物のみ数点、コリンズやヘンリーなど、が北海道の方のHPに掲載されていたことがあったので、ご覧になった方もおいででしょうが、この方のサーバーが落雷で壊滅したあとはもう見ることができなくなりました・・残念!
 それにこういうものは、この4月から施行される個人情報保護法により、今後も世の中にやたらには出せないだろうなあ・・・とも思います。


 このHPをご覧になった方のご自慢のRFパワーアンプ、ぜひご紹介ください。みなさんでその「重箱」の隅をつついて遊びたいものです。
 ただし、ひとにお見せになるからには、それなりの見栄えのいいものであって欲しいものです。あまりお恥ずかしいものはもう、この歳になっては見る気がしませんし、パワーが出さえすれば何でもいいというのは私の趣味に合いませんので、宜しくお願いします。
 多少不細工でも(Hi)、キレイな電波が出るのであれば、全然OKです・・・。

 というわけで、とりあえずお披露目にあたって、ホームページの表紙には、あの美しくもあり、すぐれたハイパワーアンプである コリンズ208U−10 のファイナル部分のクローズアップを使用しました。これはごく最近撮影したものです。

 それと、ある方のご要望により、そのうち「重箱」本(第3版)のpdfが登場します。まだご覧になったことのない方は、そちらをdlしてみてください。いまどき珍しい、えんぴつ手書き、そのままです!


 まだ花冷えのするこのごろです。ご自愛を・・ 73



Re: ホームページ開設にあたって投稿者: qm06友の会 投稿日:2005/03/31(Thu) 13:39 No.10  

> 那須次郎です。
那須様

90年代前半に御著書を拝見し(多分COPYもの??)、その当時は全くといってリニアアンプなる物に対し、さほど興味をしめさなかったのですが、今になって必要になるとは夢にも思いませんでした。
早速dllして拝見させていただきます。
ありがとうございます。

ところで、ある方とは?私のことでしょうか?



Re: ホームページ開設にあたって投稿者: 那須次郎 投稿日:2005/04/02(Sat) 03:37 No.15  

qm06友の会さま

 那須次郎です。お待たせしました、と申し上げるべきでしょうか、「ある方」のうちのおひとり、といえる貴殿に早速DLしていただけるようで、お役に立てれば光栄です。

ところで、・・

 「重箱」では、貴殿がご活躍の2mバンドなどVHFは網羅しませんでしたが、結局はHFバンドのRFがどう振舞うかを理解しさえすれば、その波長が10分の1とかになるバンドではさらにどう振舞うかを理解するのは難しいことではないはずですね。
 たとえば20mバンドのパワーアンプの「サイズ」が20cmの物理的長さをもつ、このことを簡易的に2mバンドで理解しようとすれば、単純に2mアンプの中身が2cmにおさまる「サイズ」だ、と考えればいいわけです。・・2cm!!

 実際にはハイパワーアンプを2cmの物理的「サイズ」に納めることは困難ですから、ここでVHFの難しさが登場するわけです。パワーデバイス、たとえば真空管のサイズ、これは20mバンドだろうが2mだろうが、そうは違わないということからも、おのずとなにをどう考える必要があるかを注意しながらVHFハンドブックを読めばいい、ということになります。

 逆にいうなら、HFバンドのパワーアンプをどう作るかは、少しばかりVHF的な視点で考えたら、そうヘンなものをこしらえずにすむことでしょう。

 電源や保安装置についての考え方は、どちらも同じでしょう。冷却はVHFの装置のほうがやっかいですね。物理的な「サイズ」を小さくするというのは、熱がその分こもります、ということですから。
RFハイパワーアンプの「実体配線図」的な理解投稿者: 那須次郎 投稿日:2005/04/02(Sat) 03:48 No.16  
 「重箱」本の冒頭のところにある、4CX1000A出力部分の写真は、原稿をスキャナに取り込むときに、えんぴつ書きの原稿が読みやすくなるよう白黒でコントラストを強調していただいたので、まっ黒けになってしまいました。

・・RFハイパワーアンプを「実体配線図」的に理解するのに重要な写真ですから、そのうち、アルバムに載せることにします。

 コイルの巻き数データや板金加工の寸法からだけではなく、RFパワーアンプを手にとって・手でさわって、アンプを解剖学的に(とでもいうか)、「実体配線図」的に理解する、これを言葉と図で書いたのが「重箱」本です。

 RFや熱が動きやすいかたちに作る、送信管や部品が居心地のいいパワーアンプにしてやる、これが重要なのです。
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このプログラムは KENT 氏の yybbs を xoops(PHP) に移植したものです
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